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こぶほぐし予防美容室 主宰 下屋敷薫
「こぶというと、「たんこぶ」のような大きな隆起を思い浮かべる方もいるでしょうが、実は、私たちの頭には無数の微小な「隠れこぶ」が存在しています。
見えないのなら、別に気にすることもないと思われるかもしれません。でも、その微少ななこぶが、くせ毛や薄毛、
さらには肌荒れや様々な健康障害をも引き起こす元凶になっているとすれば、決して無関心はいられないのではないでしょうか。
私がこの隠れこぶの存在に気が付いたのは、いまから30年ほど前、自分の店で普通の美容師として働いていたころのことです。
当時パーマヤカラーなどに使う薬液は、今以上に髪を傷め、肌荒れの原因なっていました。私は少しでもその弊害を減らしたくて、色々研究と工夫を重ねていましたが、
やがてある傾向に気付きました。薬液の弊害は、それを受けやすいお客様と、受けにくいお客様とに、はっきり二分されるのです。
さらに、次のような興味深い事実も明らかになってきました。
毛髪の性質は大きく、直毛と縮毛(くせ毛)に分かれますが、薬液の弊害を受けやすいのは、くせ毛(縮毛)や薄毛の方が圧倒的に多かったのです。
つまり、くせ毛や薄毛の人ほど、体質がが過敏で、異物に対する抵抗力が弱いということになります。
私は医師ではありませんが、立場上、髪の毛の健康やトラブルの改善には強い関心を持っていました。
くせ毛や薄毛、とりわけ、くせ毛の人が抱えている悩みやコンプレックスは、直毛の人が想像する以上に深いものがあります。
それは長年にわたる美容師の経験の中でも痛感していました。
なぜ、くせ毛や薄毛の人が過敏体質なのか。その理由が明らかになれば悩んでいるお客様に大きな福音となるのでは・・・・。
そう考えた私は、スタッフやお客様に協力してもらいながら原因の究明に没頭しました。
その結果、「くせ毛や薄毛の人には頭皮に多くのこぶがあり、その原因はこぶ体質にある」という重大な事実をっ突き止めたのです。
こぶができるのは、頭部の血流が悪く、乳酸や尿酸といった排出されるべき老廃物が、
血管や組織のあちこちに滞ってしまうからだと考えられます。滞る老廃物が多くなれば、その部分が盛りあがってこぶになるわけです。
そして、こぶが出来るヶ所が毛根であれば、薄毛脱毛になり、毛穴がつぶされれば、真円が扁平になり、
毛のの伸びる方向も歪んでくせ毛になっていくというわけです(3ページイラストを参照)。
逆に言えば、このこぶを取り、老廃物がスムーズに腎臓に送られ排出されるようになれば、
くせや薄毛も改善、解消されることになります。その唯一無二の方法として私どもが20~30年以上の歳月をかけて開発したのが「こぶほぐし」です。
こぶほぐしは、こぶに溜まった老廃物を、シャーベット状から液化す・・・・